12月1日、証券監督者国際機構(IOSCO)は、国際監査・保証基準審議会(IAASB)の公開草案「サステナビリティ保証業務に関する一般要求事項(ISSA)5000」を支持しました。IOSCOは世界各国・地域の証券監督当局や証券取引所等から構成されている国際的な機関で、証券監督に関する原則・指針等の国際的なルールの策定等を行っており、ISSA5000導入までの道のりが前進した形となります。
IOSCOが、国際持続可能性基準委員会(ISSB)の持続可能性開示基準を承認したことを受け、IOSCOは保証(および倫理)基準を設けることが、第三者によって独立的に保証されたサステナビリティ開示を実現するための前提条件であると考えています。
IOSCOのジャン=ポール・セルヴェ理事会議長は、この提案が「COP27での呼びかけに応じた、健全な企業のサステナビリティ報告のエコシステム完成への大きな一歩である」と述べました。また、ロドリゴ・ブエナベンチュラ持続可能な金融タスクフォース議長は、これが「サステナビリティ情報の信頼性を高める重要な瞬間であり、市場の健全性と投資家保護に対する我々の取り組みを反映している」と強調しました。
このように、IOSCOは持続可能な金融の進展と、投資家や市場参加者による持続可能な投資の促進に重要な役割を果たしています。サステナビリティの保証に関する今回の声明は、サステナビリティ開示基準への取り組みを前進させることになります。
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